りんごの長持ちのコツは保存方法にあり!
瑞々しくシャキシャキした食感が魅力のりんご。水分が蒸発しやすい果物なので、鮮度を保つためには保存方法が適切でなければなりません。ここでは常温・冷蔵・冷凍などいろいろな保存方法やその保存期間など、低温多湿を好むりんごを長持ちさせるコツをご紹介します。
りんごは秋から冬にかけて旬ですが、一年を通して味わえる果物。低温を好み、温度変化や乾燥に弱いため、気候や環境により保存方法を変えるのが長持ちするポイントです。また、りんごは熟成を促進するエチレンガスを放出するので、ほかの果物や野菜への影響を考えて、個別に包装して保管しなければなりません。
りんごの保存は以下の3点がポイント
・低温(理想は0~5度)をキープ
・高湿度(理想は85~90%)を保つ
・個別に包む
りんごの保存には常温・冷蔵・冷凍に加工という方法があり、さらに丸ごとやカットした場合では保存の仕方が異なります。季節や状況に応じた保存方法やその保存期間、保管のうえでの留意点など、りんごの保存のコツを紹介しましょう。
りんごを常温で保存する方法
常温での保存場所は
りんごは涼しい所を好み、高温や直射日光は苦手。気温が低い冷涼な時期なら常温で保存することができ、温度差が少なく湿度が高い乾燥しにくい場所が適切です。おすすめは風通しがいい冷暗所(条件が合えば玄関先や廊下などもOK)。寒い季節でも暖房が効いている部屋など適した環境がない場合は、冷蔵や冷凍保存がいいですね。
常温での保存の仕方は
りんごのヘタの向きが上になるように、水洗いをせず丸ごと保存します。りんごを1個ずつ新聞紙やキッチンペーパーなどで包むことで、水分の蒸発を防ぎ、急な温度変化を和らげます。
りんごが大量にあり段ボールで保存する場合でも、お互いのエチレンの影響を避けるため個別包装がベストです。どうしても大変な場合は、全体に新聞紙をかけるだけでも乾燥しにくくなります。
なお、常温保存でも食べる前に少し冷蔵庫に入れて冷やすと、りんごの甘味が増していいでしょう。
常温保存の期間:1か月ほど
りんごを個別に包む理由は乾燥防止のためだけではない
個別にりんごを新聞紙などで包むのは、乾燥を防ぐ以外にも理由があります。りんごは熟成を早めるエチレンガスを発生するため、そばに果物や野菜が置いてあると傷みやすくなるからです。逆に、早く熟成させたい固い果物があれば、いっしょに保管するといいでしょう。また、じゃがいもは、同じ袋に1個りんごを入れると、芽がでるのを防ぐ効果があるそうです。
りんごを冷蔵で保存する方法
冷蔵での保存場所は
りんごを冷蔵庫で保存する場合は、野菜室ではなく冷蔵室で保存するのがポイント。りんごの果糖は低温だと甘みが増すため、0~5度の低温保存が理想です。
冷蔵での保存の仕方は
りんごを丸ごと保存
りんごのヘタの向きを上にして洗わずに、新聞紙かキッチンペーパーで個別に包みます。さらにポリ袋に入れ口をとじ密閉するように保存すると、温度の変化が少なく乾燥しにくいです。この方法だと、そばに置いてある果物や野菜への追熟も防げます。
冷蔵保存の期間(丸ごとの場合):1~2か月ほど
りんごをカットして保存
カットしたりんごを保存する場合は、切り口にレモン汁、食塩水、砂糖水などをかけると、切った面の変色を防げます。その後りんごをラップでぴったりと包み、とくに断面が空気に触れないようにして、切り口が下になるように保管します。りんごを細かくカットした場合は、しっかり密閉できる保存容器に入れるのもひとつの方法でしょう。
冷蔵保存の期間(カットの場合):2日ほど(日持ちしないためなるべく早く)
りんごを冷凍で保存する方法
シャキシャキした食感や香りはなくなりますが、りんごは冷凍でも保存が可能です。
冷凍での保存の仕方は~丸ごと保存~
りんごを丸ごと保存する場合は、洗ってから水気をぬぐい、新聞紙などで包みます。ポリ袋やジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜き密閉して冷凍します。
冷凍での保存の仕方は~カット保存~
りんごをカットして冷凍保存する場合は、塩水やレモン汁などで変色を防ぎ、水気をぬぐいます。くし形に切った場合は2、3個まとめて、薄切りの場合は平らに並べてラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れ空気を抜いて冷凍します。さらに保存袋の下に金属製バットを置くと、急速冷凍ができておすすめです。
りんごをすりおろす場合は、カットの場合と基本的に同じ方法です。ただし、おろし金は酸化を早める金属製ではなくプラスチック製を使い、変色防止にレモン汁を合わせるといいでしょう。その後ラップのほか製氷皿に小分けにして、保存袋に入れて冷凍します。
冷凍保存の期間:1か月ほど
りんごを加工して保存する方法
りんごが大量にある場合は、加工してりんごを保存するのがおすすめです。定番の加工食といえば、ジャムやコンポート。アップルパイなどのスイーツに、ドライりんごやりんごのピューレほか、いろいろな加工法でりんごを味わえるでしょう。
りんごを長持ちさせる方法は、適切に保存することが大事!
りんごを手に入れたら、なるべく早くりんごを適切に保管することが大切です。保存期間は一般的な目安ですので、りんごの種類により多少異なります(早生種や中生種は長期保存には不向き)。
また、小玉のほうが大玉よりいくぶん日持ちがよく、同じ大きさなら重いほうが水分を多く含みいいようです。りんごは年間を通して出回っている果物ですので、適切な保存方法を知り、おいしさを長持ちさせて楽しみましょう。
おすすめの商品
https://michinoeki-naegi.jp/products/s0002-hatorazusunfuji
https://michinoeki-naegi.jp/products/s0002-gift-koutoku