「サンふじ」は、青森県藤崎町で生まれた「ふじ」と同じ品種のりんごです。しかし、「サンふじ」と「ふじ」にはいくつかの違いがあります。以下に、「サンふじ」の特徴と「ふじ」との違いをまとめました。
「ふじ」の特徴はこちらから
「サンふじ」のサンは太陽のSUN?!
「サンふじ」の「サン」は太陽の【サン/SUN】を指します。「サンふじ」は、「ふじ」と比較して、栽培中に十分な太陽光を浴びて成熟したりんごの品種です。もちろん、「ふじ」も太陽の下で栽培されますが、成熟期には袋がかけられるため、「サンふじ」とは栽培方法に違いがあります。
有袋のりんごと無袋のりんごではどんな違いがあるの?
前述した「ふじ」は、成熟期に袋をかけて防虫対策をし、外観の美しいりんごに育成されます。一方、「サンふじ」は袋かけをしないため、表面はざらざらしており、色にむらがあります。では、外観のほかに何が異なるのでしょうか。次にその違いをまとめました。
「サンふじ」の味覚と外観ってどうなの?!
太陽光をたくさん浴びて育成された「サンふじ」は、濃厚で深い甘みとたっぷりの果汁が特徴的です。
表面の色むらは、十分な太陽を浴びた証拠であり、その結果として甘みが一層深まります。
中央には蜜がよく入り、これはりんご全体が甘いというバロメーターとなっています。また、表皮が硬めなことも特徴の一つです。
おいしい「サンふじ」の選び方
1.緑色が抜けているものを選びましょう。これは完熟しているサインです。
2.中玉で、持ち上げた時にずっしりと重みを感じるものを選ぶと良いでしょう。果汁をたっぷり含んでいます
3.お尻の部分が飴色(濃い黄色)になっているものを選びましょう。蜜が入っている可能性が高いです。
「サンふじ」の旬の時期は?
サンふじの主な産地別、出回り時期は次の通りです。
サンふじは収穫直前まで太陽光を浴び、完熟ギリギリの状態で出荷。蜜入りが良いことから貯蔵性が低いために収穫後一ヶ月以内に市場へ提供されます。
葉とらずりんごの特徴
「葉とらずりんご」は、文字通り「葉を取らない」栽培方法で育てられたりんごのことです。
従来の栽培方法では、りんごの赤さを均一にするために葉を取り除くことが行われていました。りんごは太陽の光を浴びることで赤く色づくため、葉が邪魔になっていたのです。しかし、この葉っぱには、濃厚な甘みを生み出す重要な役割がふたつあります。
ひとつは、葉っぱの光合成です。光合成で作られた養分は果実へ供給され、後にソルビトールという糖分に変換されます。つまり、葉が多ければ多いほど糖分が増すということなんです。
ふたつ目は、たくさんの葉は直射日光を遮り、不必要な水分の蒸発を防ぐことができます。
このように葉の重要な役割を見直し栽培方法を改善した結果、濃厚な甘みのある果汁たっぷりの「葉とらずりんご」が誕生しました。
本記事でご紹介している「サンふじ」についても、「葉とらずサンふじ」は普通のサンふじよりも糖度が1度〜1.5度ほど高いとされています。
まとめ
「サンふじ」は、袋かけをしない栽培方法により十分な太陽光を浴び、その結果、濃厚で深い甘みと豊かな果汁を実現しました。
見た目は色にむらがあり、表面はざらざらですがこれは、太陽光を存分に受けた証。
りんごを選ぶ際の指標にしていただけると幸いです。
また「葉とらずサンふじ」は通常のサンふじよりも糖度がアップ。葉を取らないことでりんご本体に栄養と甘味を十分に取り込ませています。さらに直射日光を防ぐことでジューシーさもアップ!一口食べれば、その特別な旨みに魅了されることでしょう。ぜひ、贅沢な果実の世界に足を踏み入れてみてください。
「サンふじ」は旬の時期が短く予約販売が多いため早めに情報をチェックしておきましょう。ぜひ、今が旬の「サンふじ」を堪能してみてくださいね。
参照サイト
書いた人:Masako Aizome
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