お菓子作りに最適な、根強い人気があるりんご!紅玉(こうぎょく)の特徴と実食レビュー
みなさんは、紅玉というりんごを食べたことはありますか? 紅玉といえば、その酸味の効いた味わいやお菓子作りによく使われていることが思い浮かぶでしょうか。古くから愛され続けている紅玉は、確かにお菓子作りによく使われています。しかし、なぜお菓子作りに最適なのでしょうか?紅玉とは一体、どのようなりんごなのでしょうか。実際に購入したりんごを実食し、その理由を考察してみました。 紅玉ってどんなりんご? 紅玉は、1800年にアメリカで自然交雑実生(みしょう)から誕生したりんごです。アメリカ名は「ジョナサン」。日本には1871年に開拓使によって導入されました。当初の名前は「満紅(まんこう)」や「千成(せんなり)」など地域によって異なっていましたが、1900年に紅玉という品種名に統一されました。 紅玉は、昭和30年代まで国交という品種と並ぶ日本の基幹的品種として栽培されてきました。その後、甘いバナナの輸入や嗜好の変化により、一時期は生産が縮小。しかし、近年では、その特徴的な甘酸っぱさが再評価され、特に加工用りんごとしての価値が高まりました。現在も、希少性の高いりんごとして根強い人気が続いています。 紅玉の栽培産地 紅玉の生産量の半数以上は青森県が占めています。続いて、長野県、山形県が主な生産地となっています。 《令和3年 生産地別栽培面積》 引用元:農林水産省 リンゴの生産地 紅玉の旬の時期はいつ? 紅玉の収穫は、長野県では9月下旬頃から、青森県では10月頃から始まります。旬の時期は、10月から11月上旬。青森県の紅玉は、3月頃まで流通しています。 紅玉の外観は? 紅玉の収穫は、長野県では9月下旬頃から、青森県では10月頃から始まります。旬の時期は、10月から11月上旬。青森県の紅玉は、3月頃まで流通しています。 お菓子作りに最適?紅玉の味の特徴とは 紅玉は、酸味が強いといわれていますが、糖度は13〜15度を示し、低いわけではありません。キュッとした爽やかな酸味と甘さのバランスがよく、甘酸っぱい味わいがあると好評です。さて、実際の食味は、どのようなものでしょうか。 実際に2月に青森県産の紅玉を購入し実食してみました。ご購入の際の参考にしていただけたら幸いです。 まず、包丁を入れてみると「ふじりんごよりも、皮が厚い」と感じました。今回の大きさは200g程。果肉はきめ細かく、滑らかな食感でした。ずっしりとした重さは感じませんでしたが果汁は多めで、甘い香りがしました。 久しぶりに紅玉を食べてみたところ、カットした直後のりんごは酸味がかなり強く「これぞ紅玉!」という酸味を感じました。どれくらいの酸味かというと、サンふじの酸味をレベル1とすると今回の紅玉はレベル4ぐらいでした。 さらに、カットした紅玉をスライスしてレンチン(500Wで2分)してみました。 お菓子作りに使えるほど柔らかくなりましたが、崩れている様子はありませんでした。 このような強い酸味がある紅玉は、次の理由からお菓子作りに最適といわれています。 時間の経過と共に酸味が多少抜けても酸味は残るため、りんごを加工しても甘酸っぱさを味わうことができる。 はっきりした甘酸っぱさがお菓子を引き立てる。 果肉が締まっているため加工しても煮崩れしにくい。 今回、紅玉に熱を加え実食したところ、改めて紅玉がお菓子作りに最適だとわかりました。 お菓子作りに使うりんごは、紅玉の強い酸味が重要のようです。 超簡単!紅玉のスイーツレシピをご紹介...